サプリメント基本の「キ」

いいえ。サプリメントは薬の代わりにはなりません。

医薬品は病気（疾病）の診断、治療または予防に使用されることが目的とされているもの、一方、サプリメントは「食品」であり、不足しがちな栄養成分を補うことが目的のものです。

そうなんです。
サプリメント＝supplementとは「補うもの」という意味。健康の基本となるのはあくまで栄養バランスのとれた食事ですので、食事をおろそかにしてはいけませんよ。

その通り！
不足しがちな栄養成分や、年齢とともに体内でつくられにくくなる成分などを補うために利用しましょう。
上手に取り入れれば、健康維持や美容、ダイエットなどのお悩み対策にも役立ちますよ。

サプリメントを選ぶ時には、まず“摂る目的” を明確にすることが大切。
このサプリメントピラミッドを見てごらん。

食事の補助として、ビタミンやミネラルなどのベーシックサプリを。
体調や季節、お悩みにあわせてとりたい成分をオプショナルサプリから選んでみてください。

サプリメントは「食品」なので、複数をあわせて摂っても問題はありません。
しかし成分が重なっているときなどは、見直してみるとよいですね。
選び方や組み合わせが心配なら、DHCの健康食品相談室にご相談ください！専門の医師や薬剤師、管理栄養士がご質問にお答えいたします。

医薬品のように、「1日2回」「食前に1錠」のような摂り方の決まりはありません。しかし一般的に吸収の効率を考えるなら、食後がおすすめです。空腹時よりも消化の負担が少なく、食事と一緒にスムーズに吸収されますよ。

ちょっと待って！
ビタミンCやビタミンB群などの水溶性ビタミンは、まとめて摂っても身体の中に留めておけないのです。

使われなかった分は尿などと一緒に排出されてしまいます。そのため1日数回に分けて摂った方が、効率よく役立てることができるのです。

糖や脂質の消化・吸収に働く成分が含まれている食事系ダイエットサプリは、食事の前に摂ることをおすすめする場合が多いです。摂るタイミングについても、健康食品相談室でアドバイスを行っていますよ。

「特定保健用食品」のことですね！
サプリメントや食品には
特定保健用食品栄養機能食品
機能性表示食品と
表示がついているものがあり、これらは「保健機能食品」と呼ばれます。それぞれ詳しく解説していきましょう！

「特定保健用食品」は、「トクホ」という呼び方やマークでなじみがありますね。

「特定保健用食品」とは、健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められている食品です。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可をしています。

「栄養機能食品」とは、不足しがちな栄養成分を補給・補完するために利用できる食品のことを指します。国が指定している栄養成分について、条件を満たせばその成分の機能を表示できます。

それは、1日あたりの摂取目安量に含まれる成分量が、定められた基準を満たしていること。現在、国が指定している栄養成分はビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類です。「特定保健用食品」と違って、消費者庁長官の個別の許可は必要ありません。

「機能性表示食品」とは、事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。

トクホは国が審査を行っていましたね。一方で「機能性表示食品」は、事業者が責任をもってその商品の機能性を表示しています。根拠に関する情報を消費者庁長官へ届け出ることで、「機能性表示食品」として販売することができます。

「おなかの調子を整える」「悪玉（LDL）コレステロールを低下させる」など食品の機能が具体的に記載されているので、とても分かりやすいですね。